星くず色の船

初出誌
『りぼんデラックス』1975年秋の号(創刊号) p231~295(65p)
あらすじ
空に憧れる葵は厳格な女子校に入れられ、夢を閉ざされてしまう。ならば自分のかわりに空を朔ぷ翼を持った少年を探そうと決めた。そしてついに理想の人・海広(みひろ)と出会う。だが彼は空を異常に嫌っていた。確かに彼には翼があるのに、何故……訳を聞くと、実は海広は中学生の時まで、空に憧れ宇宙飛行士を目指していたのだが、父が死に、哀しみにくれる母のために、跡を継いで医者になろうと決心したのだった。同じ想いを抱く二人は徐々にひかれ合っていく。そんな海広を見て、クラスメイトの一臣は危険を感じ、葵に海広と別れるように頼む。海広のため、葵は承知するが、後で一臣からその事を聞いた海広は、医者になることを捨て、空に行くことを母に告げる。海広は宇宙飛行士への道を歩き始め、葵はそれを追って天文学者を目指す。(『増刊ぱふ』1986年vol.2より)
収録書籍
星くず色の船」1977年5月10日  集英社(りぼんマスコットコミックス)